新世代の超耐摩耗クラッド鋼板
ING-PLATEを ファインスチール化!! |
軽くて薄く、良く曲がり、とっても長持ちING-PLATE"FLEXY"!!
長持ちするから薄く出来ました。
ING-PLATE"FLEXY"には、各種ING合金を適用する事が出来ますが、標準品として、ING合金"GA"(低応力研摩耗用)と"SA"(高応力研摩耗用)とを採用しました。
◆ING-PLATE"FLEXY"の特徴
(1)軽量化
母材にSS41 6?を使用し、硬化合金の厚みを3?にした総肉厚9mmの超薄板クラッド鋼板です。これに依り、大幅な重量軽減が可能に成りました。
(2)加工性の向上
従来、不可能であった各種曲げ加工が出来るように成りました。
《曲げ加工範囲》
◆スクリュー状曲げ加工(捻り加工)
◆螺旋状曲げ加工最小直径:300?φ
◆扇型曲げ加工
◆軍手方向外曲げ加工(硬化層が外側)曲げ最小R:150?R
◆長手方向内曲げ加工(硬化層が内側)曲げ最小R:1OO?R
(3)ハンドリングのし易さ
薄板軽量化されたため、運搬、取り付け等の取り扱いが楽に成りました。
(4)材料費の節減
(5)動力コストの低減
薄板軽量化されたため、生産プラントの総重量が軽減され、例えばセメント工場で使用されるドライヤー等の運転動力コストの節約が出来ます。
◆ING-PLATE"FLEXY"に採用されたING-ALLOYの耐摩耗性
ING-PLATE"FLEXY"に適用されたING合金は"GA"と"SA"です。
以下に"GA"と"SA"合金の耐摩耗性の比較を行いました。
ING-ALLOY"GA"と"SA"との耐摩耗性比較
摩耗形態 INGALLOY 磨耗状態代表例
1)平均硬度マイクロビッカースHV500
2)エンドレスベルトグラインダー式研摩耗試験1.5kg荷重
3) 高耐圧摩耗試験ケイ石粒径3〜4φ摩耗媒体:Si0292%、A12034%、Others
4)ショットブラスト磨耗試験
C2.7%、Cr27%含右、高クロム鋳鉄を1OOとする。
5秒1回×lO回の平均摩耗量に依り計算。
但し、摩耗試験値は標準値を示した物であり、多少前後いたします。
"GA"と"SA"合金ともに微粒子に対する耐摩耗性を向上させる為、ミクロ組織を微細化しました。"SA"合金の顕微鏡組織を示しました。
この微細化組織により、王ローション特性と研摩耗性とが向上し、僅か3?犀の硬化層でさえ充分な耐摩耗性を発揮する事が出来ました。
低応力研摩耗試験に依れば、"GA"合金は軟鋼の約15倍、"SA"合金は約30倍の耐摩耗性を示しました。
高クロム鋳鉄(C2.7%、Cr27%)と比較すると、"GA"合金は2.5倍"SA"合金は約5倍の耐摩耗性を示しました。(高クロム鋳鉄の摩耗係数:17.5)
又、銅スラグ粒子に依るショットブラスト摩耗試験の場合、流速40m/sec.で摩耗媒体の入射角度の差は有りますが、両合金とも軟鋼の約30〜40倍の耐摩耗性を示しました。
従って、"GA"合金はスクリューフィーダーのような低応力研摩耗を受ける用途に最適ですし、"SA"合金は比較的、高面圧を受け、岩石の角で引っ掻き摩耗を受けるような過酷な用途に最適です。
黒色粒状はMC炭化物(HV2500)であり、これを分散析出させ、初晶の針状並び六方晶クロム炭化物を著しく微細化した組織です。
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◆薄板耐摩耗ライナー材に要求される特性
一般に薄板耐摩耗ライナー材は、非常に短時間で過酷な摩耗を受ける用途、例えばショベルバケットの底板や岩石のベルトコンベヤーの落とし口等には採用されません。
例えば、セメント工場の原料ドライヤー、エアセパレーダーのべ一ン、サイクロン、並びにダクト内面のライナー、製鉄所の焼結スクリーンプレート、振動フィーダ、ファン、ファンブレード等、従来4.5〜9.O?までの肉厚を持つ装置類のライナー材として使用されています。
ING-PLATE"FLEXY"に適用したING合金"GA"や"SA"は薄板耐摩耗ライナー材としては、充分な耐摩耗性を持っております。
むしろ薄板ライナー材に対して要求される点は、その加工性に有ります。
円錐曲げやスクリュー状曲げ並びに螺旋状曲げ加工等が簡単に出来れば、その適用範囲は大きく広がり、生産プラントの使用寿命の延長ひいては生産コストの低減に多大の貢献をもたらす物と考えられます。
ING-PLATE"FLEXY''は正に上記特性を持つ薄板耐摩耗ライナー材です。